在日スイス大使館   文化PR冊子『Swiss Design Stories』企画編集

スイス生まれのデザインの巨匠と
日本との文化交流史を伝える

在日スイス大使館発行の文化PR冊子『Swiss Design Stories: form and cultural affinities across japan and switzerland』の企画編集および一部の執筆を担当しました。
スイス生まれのデザインの巨匠、ル・コルビュジエとヨゼフ・ミューラー゠ブロックマン。建築とグラフィックデザインという分野を通して、世界に多大な影響を残した2人の巨匠が、戦後復興と近代化を成し遂げようとしていた日本人たちとどのように関わっていたのか。その史実をストーリーとして伝える文化PR冊子です。
1959年に開館した国立西洋美術館と前川國男、坂倉準三、吉阪隆正の3人の弟子たちとのストーリーを描いた「ル・コルビュジエが見た日本」と、1960年に東京で開催された世界デザイン会議とミューラー゠ブロックマンの妻であった芸術家吉川静子とのストーリーを描いた「ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマンと吉川静子」の2つを掲載しています。

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[ プロジェクトのポイント ]

  • スイスと日本の親和性をデザインへの態度から導く
  • 具体的な人間関係から、両国の文化交流史を伝える
  • コンパクトサイズでも、深掘りできる内容をもたせる

クリエイティブのポイント

スイスデザインは、日本人の感性に合うとよく語られますが、なぜそう感じるのかという問いに興味をもってもらうことが企画の主眼です。
スイスと日本は、自然との共生思想、シンプルで内実を伴うものづくりなど、社会的共通資本としての「よきデザイン」を望んできた風土があると言われますが、具体的な人的交流において、その交感の事実があったことをストーリーとして示すことで、親和性を実感してもらえるように心がけました。表紙デザインの構成主義的なアートワークやタイポグラフィには、それをテーマとして反映させています。
ストーリーを身近に感じてもらうために、心理的負荷をなるべくかけないような、手におさまる小さな本という判型を選択しました。また、本プロジェクトに協賛をいただいた在日スイス企業の記事広告は、本書の企画趣旨に合わせて商品情報は掲載せず、ブランド価値の継承をテーマとしたショートストーリーを掲載しています。

プロジェクトの体制

  • 出版事業推進室(編集者・クリエイティブディレクター):1名
  • 外部パートナーをアサイン(アートディレクター、デザイナー、執筆者、フォトグラファー)

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 在日スイス大使館 様
公開日/発行日 2018/2

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