ウェッジ   コーポレートロゴ・シンボルマーク開発

メインビジュアル。今回開発したウェッジ社のロゴ

社名の由来から「らしさ」を凝縮した
ロゴタイプとシンボルマークのデザイン

『Wedge』『ひととき』などの雑誌や書籍を出版しているJR東海グループの株式会社ウェッジ様(以下、ウェッジ)。2025年度より社内外で統一感のある企業イメージを築き、認知度向上と社員の一体感醸成を目指すため、新しい企業ロゴの開発を行うことになりました。

  • VI・CI
  • ブランディング支援
  • クリエイティブ開発

[ プロジェクトのポイント ]

  • 「楔(くさび)」という社名の由来を視覚化した、象徴性のあるシンボル設計
  • 出版社らしい信頼感と未来志向を両立したロゴの構築
  • 多様な媒体や場面で活用しやすい、拡張性のあるロゴデザイン

プロジェクトの背景

新しいロゴとシンボルマークには、ウェッジの経営理念と行動指針を土台に、「ウェッジ」の意味である「楔(くさび)」や出版社らしさを象徴的に表現できるデザインが求められました。さらに、独自性と汎用性を考慮し、幅広い場面で活用できる必要がありました。

問題解決までのアプローチ

コンセントでは以前より、ウェッジが発行している『ひととき』のアートディレクションとデザインを担当しています。そのことから、本プロジェクトは『ひととき』を担当するデザイナーを中心に進めました。

ロゴタイプとシンボルマークそれぞれのデザインパターンがそろった段階で、各案のデザイン意図とウェッジの要望とを加味しながら、組み合わせについても検討を行いました。

検討中のロゴタイプとシンボルマークが4案掲載されている。

ウェッジからは社名の頭文字である「W」を生かすデザインや、本や楔をイメージさせるデザインの方向性が示されていた。その意向を酌んだ上で、さまざまな方向から検討したロゴタイプとシンボルマークのデザインパターン

クリエイティブのポイント

シンボルマークはWedgeの頭文字である「W」を三角形の楔形3個で構成した下記のデザイン案が、象徴性や理念などの観点から最有力となりました。選定理由は以下の4つでした。

採用されたシンボルーマーク案。ウェッジの頭文字「W」を三角形のくさび形をつかって表現している。石に刻んだ文字、という「メディア」の起源としてのくさび形を使うことで、その可能性を広げていく企業としての姿勢を表現している。
  • 「W」のロゴが、古代の楔形文字=メディアの起源をモチーフにしたシンプルな三角形で構成されている
  • 出版社の原点を大切にしながら未来のメディアの可能性を象徴し、3つの楔形でバランスと調和を表現している
  • 異なる要素が「W」に統一される姿は、多様性を受け入れつつ確かな指針をもつ出版社の理念を体現する
  • メディアの起源と未来をつなぐシンボルとして、価値ある情報を届ける使命感を込めたものである

この選定理由をもとに、シンボルマークをさらにブラッシュアップし、シンボルマークに合わせたロゴタイプを開発しました。併せて、ロゴタイプ・シンボルマークの使用ガイドラインも作成しました。

ガイドラインの抜粋版。ロゴを使用する際に取って欲しい余白スペース、最小サイズ、「変形させてはいけない」などの禁止事項が掲載されている。

完成したガイドライン

ロゴは、コーポレートアイデンティティをビジュアルで表現するための重要な要素です。そのため、ロゴを刷新する場合は企業理念に合致することと、デザインコンセプトが未来を見据えたものになっているかがとても大事になります。

コンセントは、企業がロゴに込める「想い」までを含んでデザインすることを大切にしています。社名の意味を起点に、企業らしさと未来像を両立するロゴをかたちにすることで、ウェッジの新たな一歩に寄り添うデザインとなりました。

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 株式会社ウェッジ 様
URL https://www.wedge.co.jp/
公開日/発行日 2025/6/20
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